マンション管理会社見直しガイド » マンション管理組合の困った!トラブル事例 » 自転車置場不足のトラブル

公開日: |更新日:

自転車置場不足のトラブル

マンションには住人用の駐輪場が併設されていますが、駐輪スペースがたりなくて困っている例が少なくありません。

駐輪スペース不足が原因で、トラブルになってしまうこともあるでしょう。頭を抱えている管理組合も多いです。

ここでは自転車置場不足問題とその解決方法について説明していきます。

自転車置場不足問題

自転車置き場不足トラブルのイメージ画像

(1)1住戸に〇台分という割り当てをしている

多くのマンションで、自転車置場の駐輪スペースを各住戸に割り当てています。その割り当て方法は、1住戸につき〇台分というやり方を採用しているところが多く、せいぜい1住戸に1台か2台程度です。

ワンルームマンションであれば、1台でも特に問題ないでしょう。

しかし、ファミリー世帯が中心のマンションの場合には、1世帯で複数台の自転車を保有しているところが少なくありません。

家族が1人ずつ自分の自転車を持ちたいという世帯もあるでしょう。特にお子さんのいる家庭ではその傾向が強いです。

稀に、1台だけや自転車を持たない方もありますが、こちらの方が少数です。

そのため、必然的に自転車置場に停められなくなる自転車がでてきます。

(2)駐輪禁止の場所に停められている自転車が多数

自転車置場では駐輪用のラックが設置されているところもあり、どこに誰が停めるのか決められているところもあります。

そのため、所定の台数になってしまうと、自転車を区画のない空いたスペースに停めている人が時々出てきます。

空いている場所は、人の出入りなどの通行スペースとして使われるはずの場所であるため、通行スペースが狭くなってしまい、トラブルが起きることもあります。通行スペースに停めてある自転車が邪魔になることも多いでしょう。

また、マンションの自転車置場以外の場所に停めている自転車もあります。例えば、各住戸の玄関前の共用廊下やポーチです。

お子さんの自転車をエレベーターで玄関の前まで運んで来て置いているというケースは非常によく見られます。

マンション管理に募る不満!
管理会社を見直す絶好のタイミングです

イメージ
イメージ

解決方法

(1)台数に応じて自転車置場を有料にする

駐輪スペースが1台分では足りない世帯が多い反面で、自転車を1台も使っていない世帯もあります。

1住戸に1台分という割り当て方法だと、1台も自転車を持っていない住戸にも駐輪スペースが割り当てられることになり、駐輪スペースを有効活用しているとは言えない状況です。

そのため、駐輪スペースを台数に応じて有料化することが1つの解決策として挙げられます。

複数台の自転車を持っている住戸でも、より多くの台数を確保することが可能になります。

(2)ステッカーを導入する

自転車置場を有料化した場合に、料金を支払わずに勝手に停める人も出てくるかも知れません。

そうなると、料金を支払っていても、駐輪スペースがなくて停められないといった事態になることも考えられます。それを防止するため、料金を支払っている人に対してはステッカーを配るなどの対策が必要です。ステッカーのない自転車が停めてあれば、勝手に停めているものだと判断できます。

駐輪用のレーンを設置している自転車置場なら、駐輪スペースをあらかじめ決めておくのもいいでしょう。

(3)自転車置場を増設する

自転車を持っていない世帯の分だけ駐輪スペースが空いたとしても、それで十分な駐輪スペースが確保できないことも多いです。

多くのマンションでは、住人が所有している自転車の総数に対して駐輪スペースが足りていません。

そのため、住人が所有している自転車全てを自転車置場に停められるようにするには、自転車置場の増設が必要です。

マンション併設という形にするのが難しい場合には、マンションから少し離れた場所にもう1つ自転車置場を設けるという方法もあります。

他に近くの有料駐輪場を借りる方法も解決策のうちの1つです。

(4)レンタルサイクルを導入する

自転車置場の増設も、そう簡単にできることではありません。

広い自転車置場を設置したくても、できなかったために、現在のような状況になっているところも多いでしょう。

その場合の解決方法としては、レンタルサイクルの導入が挙げられます。

住人が自分の自転車を所有するのではなく、自転車を管理組合が用意して、住人同士でシェアするやり方です。

自転車を使う時間は、人によって使う時間帯が異なるため上手く融通しあうのです。

そのため、自転車を使う人の人数よりも、自転車の台数が少なくてもそれほど不便することはないでしょう。

しかしながら、それでもある程度重複する時間の希望があり、運営が落ち着くまで一定の時間がかかります。

ある程度の台数も準備する必要がある一方、利用料は自転車の本体代金を回収できるほどは高く設定できませんから、会計を圧迫しないように準備を進める必要があります。

まとめ

自転車置場不足の問題は全国各地のマンションで発生している問題で、なかなか解決の糸口が見えて来ないこともあります。

根本的な解決方法は、自転車置場を増設することですが、それが困難な場合には、多少不便を強いられることもやむを得ないのが現状です。

頼れるマンション管理会社を
是非知ってください

管理物件があるエリアはどこですか?

このページを見た人はこちらもチェックしています