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ここでは、マンション管理にかかるコストの詳細や、管理費の相場、コストが高くなってしまう理由などをまとめています。
多くの人が生活するマンションで行うべき管理には、日々快適に過ごすための日常的な管理と、何十年にも渡って住み続けるための建物の維持管理があります。
日常的な管理に必要な「管理費」と、建物の維持管理のための「修繕積立費」がマンション管理にかかる主なコストであり、これらは居住者が決まった額を毎月管理組合に収めなければなりません。
月々に支払う管理費と修繕積立費の平均値は、住んでいる地域の他、マンションの戸数・階数・物件価格・築年数などによって多少異なります。
国土交通省が行なった平成30年度マンション総合調査結果によると、管理費の全国平均は月額、単棟型マンションで1万6,213円、団地型マンションで14,660円※1。修繕積立費は単棟型マンションで1万1,875円、団地型マンションで1万4,094円となっており※2、管理費と修繕積立費を合わせた相場は、月額2〜3万円となります。
※1参照元:国土交通省/【PDF】平成30年度マンション総合調査結果(管理費の額-27(1)管理費総収入/月/戸当たり(使用料・専用使用料からの充当額を含む)(その2))
※2参照元:国土交通省/【PDF】平成30年度マンション総合調査結果(修繕積立金の額及び決定方法-29④(4)現在の修繕積立金総収入/月/戸当たり(使用料・専用使用料からの充当額を含む)(その2))
月額2〜3万円という相場や近隣のマンションに比べて自分が納めているコストが高いと感じるという方は、定期総会で報告される決算書内の「終始計算書」を確認することをおすすめします。
マンション管理は住民から納められたお金を元に各種支払いを行なっており、支出の大部分を占めているのが管理会社に支払う「管理委託費」、続いてエレベーターや照明といった共用部分の「電気代」、火災保険や地震保険といった「保険料」とされています。
「管理委託費」であればマンションが建った当時から管理会社が同じで一切見直しをしていない、「電気代」や「保険料」についてもよりよい提案を受けることなく割高な料金を払い続けていることなどによって、管理コストを圧迫している可能性があるのです。
管理委託費・電気代・保険料のなかで、まず見直しをすべきなのは管理委託費といえます。
管理委託費には館内や水道管などの清掃費、警備や管理人の人件費、エレベーターや消防設備などの保守費に加え、管理会社の利益など様々な項目が含まれています。
これら一つ一つについて妥当な金額かどうか、不要なサービスはないかをチェックしてみてください。
さらに、管理会社を一度も変更していない場合、競争原理が働いておらず提示されるがままの割高な料金を支払い続けている可能性もあります。
まずは管理委託費の詳細を確認および適正な管理委託費を知ること。その上で必要であれば管理費の見直しを行なっている業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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