これからの時代のマンション管理方法ガイド » マンション管理会社に不満があるときどうする? » 対応が遅い

対応が遅い

マンションに人が住んで入れば年数とともに汚れたり劣化したりしていくもの。日々の清掃やメンテナンスはもちろん、修繕工事が必要なケースもあります。

しかし、マンションの管理会社によっては修繕を依頼してもなかなか応じてくれなかったり、反応が薄かったり、対応が遅い会社もあるのだそう。

ここでは、そんな対応が遅いマンション管理会社の対処法をお伝えいたします。

管理への不満は組合の悩みに

マンションの住民やオーナーに対して行なったマンションにおけるトラブルの発生状況のアンケート(※1)によると、

  • 居住者間の行為、マナーをめぐるもの:55.9%
  • 建物の不具合に係るもの:31.1%
  • 費用負担に係るもの:25.5%
  • 管理組合の運営に係るもの:12.6%
  • 近隣関係に係るもの:8.8%
  • 管理規約に係るもの:5%
  • マンション管理業者に係るもの:2%

このように、居住者間のトラブルや建物の不具合、費用負担に関する内容でトラブルが発生しているマンションが多いようです。

たくさんの人が暮らすマンション。大なり小なりトラブルが起こってしまうことはあると思いますが、その際にどのように管理組合が、管理会社が対応をしてくれるかが重要なポイント。

このトラブルに対する対応のスピードによっては、のちにトラブルがより大きなものとなってしまう可能性があります。

管理会社に関しては、対応が遅いのは時間のスケジュール上で致し方なかったのか、日常的に怠慢があり対応しないのかを見極めて、問題の大きさによって対処法を考えていく必要があります。

※1 参照元:国土交通省 平成30年度マンション総合調査結果 管理組合向け調査の結果(https://www.mlit.go.jp/common/001287645.pdf)

対応が遅い管理会社の対処法

対応が遅い管理会社や反応がない・反応が薄い管理会社に対して、効果的な対処法をそれぞれの段階に分けてまとめています。

自分の管理組合や依頼しているマンション管理会社がどのような状態で営業を続けているのかを見極めて、問題の度合いごとに対応を変えてもらいましょう。

管理人の変更を依頼する

現場での処置対応に課題がある場合は、管理人や清掃員など勤務したり常駐したりする担当者を変更を検討してもらいましょう。担当が変わるだけで対応がグッと良くなることもあります。

担当者を変えたい場合は組合から管理会社に連絡すれば変更を検討してくれます。

ただし、必ず何が悪いのか、どうして欲しいのか具体的に要望を伝え、それが今叶わないことを管理会社と共有することも大切です。また、個人の好みで言っていないかも注意してください。

フロント担当の変更を依頼

管理組合として管理会社に依頼している業務の対応が悪い場合、管理会社のフロントマンに連絡して業務の見直しをはかってもらいましょう。

改善を求めても対応してくれなかったり引き受けてくれなかったりしたら、管理会社側のフロント担当を変更してもらい、マンション管理全体の体制を改善してもらう必要があります。

その場合、依頼した業務に対して管理会社として、本来どのような取り組み姿勢なのか、そもそも、依頼している内容は妥当なのかを見極める必要があります。上席を呼んで話し合う場面になるでしょう。

管理会社を見直す

フロント担当者の変更によっても改善できない、されない課題については、どうしても管理組合として重要な場合は、マンション管理会社自体の体質と管理組合の方針が異なるということでしょう。

委託しているマンション管理会社自体を見直さなくてはなりません。

課題とその対応について、そもそもフロント担当者の問題か、管理会社の問題か、管理会社を変更すれば課題は解決するのかを考えていくことになります。

後継の管理会社へ見積を依頼

委託する管理会社を変更することになったら、マンションの管理会社いくつかをピックアップして見積を依頼しましょう。現状のマンション管理の状態を調査させ、分析や提案をしてもらいながら金額を算出していきます。

マンションの管理会社は大きく分けて2つのタイプに分かれます。それぞれの特徴をしっかりと把握して自分のマンションに合った管理会社はどのタイプか見極めましょう。それぞれのタイプと特徴は以下のとおりです。

デベロッパー系

マンションの分譲販売をするいわゆる大手不動産会社の系列に属する管理会社です。設計や設備のネットワークが広くトラブル発生時にスムーズに応じてくれますが、親会社の利益を優先しがちな面も。

基本的に、親会社が分譲するマンションの管理を行いますので、毎年一定の物件数が増えていきます。最近では、古い、お金がない、管理以外のトラブルが多いなどのマンションの引き受けには前向きではありません。

独立系管理会社

管理委託費などを大手よりも安く提供しており、独自のサービス内容を展開して差別化を図っています。

管理委託費を安価に設定して、修繕工事で収益を上げようという方針の会社もあります。変更の場合は、必ず変更しようとする会社の方針を確認することが重要です。

管理価格だけで決めずサービス内容を重視

管理会社を変更するのは思った以上に労力が要ります。新しい管理会社は管理組合の要望を反映してくれるのか、また、変更時に管理会社同士できちんと引き継ぎをしてくれるか?

管理費や修繕費は以前より安くなるが、サービス内容やフォロー体制など品質には落ちないか?などを細かくチェックしながら進めていきましょう。

はじめて契約する会社になるのですから不安はつきものですが、同じ失敗を繰り返さないためにも管理組合が一丸となってマンションをよりよくするために動かなくてはなりません。

管理委託費だけで管理会社を決めてしまわずにサービス内容や会社の体質をしっかりチェックして、管理組合と強く連携し協力してくれる管理会社を選び直しましょう。

あまりにもずさんなら専門家に相談を

マンション管理会社へきちんと管理委託費を支払っている以上、それに見合ったサービスを受けるのは当然です。

対応が遅い・対応してくれないというのは明らかに管理会社が業務を行なっていないということになり、契約不履行にもあたる行為。

こちらが再三請求しているにも関わらずきちっとした対応や、一向に改善の姿勢を見せない管理会社は契約を解除して、後継の管理会社を探すのが賢明と言えます。

マンション入居者の快適な暮らしのための環境維持も管理組合や理事会の役目のひとつです。

あまりにもずさんな管理をされた場合は消費者センターに連絡したり弁護士に相談したりするなどの行動をおこして、しかるべき処置をとることも視野に入れた方が良いでしょう。

監修

マンション管理士
武居知行氏

幅広い知識・経験を備えた
頼れるマンション管理士

マンション管理士武居知行氏の顔写真

株式会社
メルすみごこち事務所
武居 知行

不動産会社、マンション管理会社に勤務経験があり、マンション管理士だけでなく、宅地建物取引主任者・管理業務主任者・CFP®の資格を所有する武居氏。
マンション管理に関するお悩みはもちろん、ファイナンシャルプランナーの視点からお金関係の悩みの解決にも力を発揮しています。

このページをチェックした人は他にもこんな記事をチェックしています。

マンション管理の強力助っ人アプリ クラセル