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マンション管理センターがあるのをご存じでしょうか?また、マンション管理センターではどのような業務を行っているのでしょうか。ここでは、公益財団法人マンション管理センターについて調べた情報を紹介します。
マンション管理センター(公益財団法人マンション管理センター)とは、マンション管理の適正化を推進する事業団体です。1985年8月に財団法人として設立され、2013年4月に公益財団法人に移行しました。
公益財団法人マンション管理センターは平成13年8月、国から指定を受けた唯一の「マンション管理適正化推進センター」(※)であり、2001年に施行された「マンション管理の適正化の推進に関する法律」に基づいて設置されました。
(※)参照元:e-Gov法令検索 「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」(平成12年12月8日 法律第149号)
(※)参照元:公益財団法人マンション管理センター/【PDF】マンション管理適正化推進センターを指定する国土交通省告示
なお、マンション管理士という国家資格の試験・登録機関としても指定を受けており、マンション管理士の資格を取得する際の試験実施や管理士の登録などにも対応しています。
公益財団法人マンション管理センターが掲げている「事業概要」では、以下の内容が挙げられています。
マンション管理組合向けの月刊誌(マンション管理センター通信)の発行や、マンション管理の知識が詰まった書籍の発行などを行っています。月刊誌ではマンションを管理するうえでの日常的な疑問についての解説や、弁護士による管理トラブルの事例紹介などを掲載。
また、公益財団法人マンション管理センターのサイトから閲覧できる「マンション管理サポートネット」では、マンション管理に関するQ&Aや判例集、基礎解説などを掲載しており、マンション管理に有効な情報を得ることができます。
電話によるマンション管理の相談を受け付けているほか、長期修繕計画・修繕積立金算出サービスなどを提供しています。また、「マンションみらいネット」ではマンションの管理情報や修繕履歴を記録しておくことができます。
なお、公益財団法人マンション管理センターでは管理組合登録を実施しており、登録するとマンション管理センター通信の郵送や管理上必要な各種書式のダウンロード、詳細な電話・面談相談、修繕積立金算出サービス利用料の割引などお得な特典を受けられます。登録には年間5,230円(税込)が必要です。
公益財団法人マンション管理センターではセミナーも開催しており、管理組合や管理関係機関向けの基礎セミナーや特別セミナーを受講できます。また、マンション管理士向けのマンション管理士法定講習も開催しています。
マンション管理に関する調査や研究も行っており、マンション管理の実態や長期ビジョンに関する調査などを実施。調査結果は公式サイトより確認できます。
公益財団法人マンション管理センターでは啓蒙活動の一環としてメールマガジンを発行しています。対象は会員登録者であり、無料で登録できます。センターからのお知らせやセミナー相談事例の紹介のほか、行政情報などマンション管理に役立つ情報を掲載しているため、まずはメールマガジンの利用から始めてみてもよいでしょう。
マンション管理に関する専門的な知識を持つ「マンション管理士」の資格取得試験や管理士登録も、公益財団法人マンション管理センターが行っています。年に1度実施される試験に合格するとマンション管理士を名乗ることができ、マンション管理のアドバイザーとして活躍できます。
公益財団法人マンション管理センターではさまざまな活動を行っていますが、「自主管理で悩んでいることがある…」「マンション管理会社が信頼できない」という場合はマンション管理センターに相談してみるのもおすすめです。
マンション管理センターがトラブルの仲裁に入ったり弁護士や業者を紹介してくれるわけではありませんが、公平・中立的な立場で相談に乗ってくれます。なお、電話での相談では1件あたり15分程度でアドバイスができるようにしているそうなので、前もって相談内容を簡潔にまとめておくと良いでしょう。
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