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オートロックや防犯カメラといった一般的な防犯対策を敷いているマンションであっても、犯罪を防ぐことはできません。住環境を選ぶにあたって、安全面は住民にとってもかなりのウエイトを占めるポイント。防犯対策としてマンション管理組合が実施できることについて考えてみましょう。
マンション管理の防犯対策を講じるときは、犯罪者の心理を考えてみるのも有効です。目的がお金か物かによっても犯行の手口は変わってくるでしょう。部屋に忍び込む侵入犯と、駐車場の車のカーナビを盗む窃盗犯とでは対策が異なります。悪質ないたずらや女性・子どもを狙う犯罪であれば、また違った経路が考えられるように、犯罪の目的や経路は多岐にわたるのです。
マンションで起こりうるこういった犯罪に対して、それぞれ対策をそれぞれ立てていきましょう。例えば一般的な防犯対策とされる防犯カメラの設置・防犯機能が付いたエレベーターの設置は、「誰かが見ている」という機能を利用した「威嚇」をメインとしたもの。他にも「侵入阻止」としてカギ周りを工夫したり、ガラスの強度を考えたりなど、様々なものが考えられます。
とある閑静な住宅街のマンションで空き巣があった事例です。空き巣は道路側の2階ベランダから窓ガラスを割って室内に侵入。特に金目のものを置いていなかったため幸いにして何も盗まれなかったものの、犯罪者が部屋に入ったことで住民は精神的ダメージを受け、間もなく引っ越してしまいました。最低限の防犯対策を怠ったことで空室率が上がってしまうことに危機感を持ったオーナーは、防犯カメラの設置や防犯に対する意識を変えたとのことです。
※参照元:不動産賃貸経営博士(https://www.chintaikeiei.com/column/00000861/)
マンション管理の防犯対策を管理会社に依頼することも1つの方法です。マンション管理会社は、マンションのプロですから、発生率の高い犯罪を熟知しています。
多くのマンション管理会社は、防犯設備の設置と遠隔地監視システムでマンションの防犯対策を実施します。防犯設備を導入する際はマンションでの犯罪を調査し、この設備で犯罪を抑止できるという根拠をもって検討を進めるため、より効果的な対策を講じてもらえるでしょう。また遠隔地監視システムであれば24時間365日の監視が可能です。
マンション管理組合の総会でホームセキュリティの導入を検討してみましょう。ホームセキュリティでは、防犯・侵入対策から火災・ガス漏れなどのリスクに至るまで迅速な対応が期待できます。犯罪以外からも住民を守れるため、より安心できる住環境だというアピールポイントにもなるでしょう。
マンション住民同士が顔見知りであれば、不審者が徘徊していた際すぐに認識できる確率が高まるでしょう。いたずら程度の気持ちで犯罪に手を染めようとしている人に対して、「人目」は立派な抑止力になりえます。
オートロックのマンションでも、住民の背後にくっついて一緒にマンションに侵入するケースがあります。エントランスがオートロックだからと気を緩めず、玄関、ベランダ、窓などの施錠は必ず行いましょう。
窓ガラスを強化ガラスに、という対策はなかなか難しいですが、防犯フィルムをつけるのであれば比較的簡単に行えます。侵入に時間がかかれば犯人が諦める可能性もあるほか、周囲に誰かが通りかかり気付いてもらえる可能性も上がるでしょう。
エレベーター、エントランス、駐車場、ゴミ置き場などに防犯カメラを設置しましょう。
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